2020年12月に実施された「第71回計量士国家試験問題」の解答と解説になります。
問題文及び解答は経済産業省のHPにある「過去の計量士国家試験問題」から引用しています。
解説は私の見解になります。解説が間違っている可能性もありますので、予めご了承ください。
どうやって勉強を進めればいいのかわからない方はこちらの記事も読んでみて下さい。
問11~15の内容は?
「化学分析概論及び濃度の計量」の問11~15の内容は以下の通りです。
- 問11 排ガス中の窒素酸化物
- 問12 物質の抽出
- 問13 排ガス試料採取方法
- 問14 空気中の揮発性有機化合物の検知管による測定方法
- 問15 アセチレンの性質及びアセチレンガスボンベの使用法
問11 排ガス中の窒素酸化物
問11
「JIS B 7982 排ガス中の窒素酸化物自動計測システム及び自動計測器」に規定されている化学発光方式の計測器に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
- 測光部には、光電子増倍管又は半導体光電変換素子などが用いられる。
- 試料吸引ポンプの接ガス系には、耐食材料を用いる。
- 試料採取部の導管は、十分に冷却する。
- 本装置で計測する窒素酸化物とは、一酸化窒素と二酸化窒素の合量である。
- 本装置の原理は、一酸化窒素とオゾンを反応させたときに生じる化学発光を検出するものである。
正解と解説
3 試料採取部の導管は、十分に冷却する。
問12 物質の抽出
問12
100 mLの水に溶けているある溶質1.0 mmolを有機溶媒で抽出する。有機溶媒20 mLで1回抽出した場合の抽出量として最も近いものを次の中から一つ選べ。なお、この溶質の分配比(溶質の有機溶媒中の濃度と水中の濃度の比)は20とする。また、有機溶媒と水とは互いに溶解しないものとする。
- 0.10 mmol
- 0.30 mmol
- 0.60 mmol
- 0.80 mmol
- 0.90 mmol
正解と解説
4 0.80 mmol
問13 排ガス試料採取方法
問13
「JIS K 0095 排ガス試料採取方法」に示されている測定成分と使用可能な採取管・分岐管の材質との組合せとして、誤っているものを一つ選べ。
- 測定成分:アンモニア 採取管・分岐管の材質:ほうけい酸ガラス
- 測定成分:塩素 採取管・分岐管の材質:ステンレス銅
- 測定成分:塩化水素 採取管・分岐管の材質:チタン
- 測定成分:塩素 採取管・分岐管の材質:四ふっ化エチレン樹脂
- 測定成分:窒素酸化物 採取管・分岐管の材質:セラミックス
正解と解説
2 測定成分:塩素 採取管・分岐管の材質:ステンレス銅
問14 空気中の揮発性有機化合物の検知管による測定方法
問14
「JIS K 0306 空気中の揮発性有機化合物の検知管による測定方法」に規定されている測定方法の概要に関する次の記述について、(ア)~(ウ)に入る語句の組合せとして、正しいものを一つ選べ。
測定方法は、測定対象物質用の検知管を通して試料空気を電動ポンプにて(ア)に吸引する方式とし、測定対象物質と検知剤との(イ)により生じた(ウ)の濃度目盛から、測定対象物質濃度を求める。
- (ア)連続的 (イ)反応 (ウ)変色先端
- (ア)連続的 (イ)交換 (ウ)変色先端
- (ア)連続的 (イ)反応 (ウ)変色層全体の中心
- (ア)間欠的 (イ)変換 (ウ)変色層全体の中心
- (ア)間欠的 (イ)反応 (ウ)変色先端
正解と解説
1 (ア)連続的 (イ)反応 (ウ)変色先端
問15 アセチレンの性質及びアセチレンガスボンベの使用法
問15
アセチレンの性質及びアセチレンガスボンベ(高圧ガス容器)の使用法に関する次の記述の中から、正しいものを一つ選べ。
- アセチレンは、支燃性ガスである。
- アセチレンガスボンベを、床に横置きのまま使用した。
- アセチレンガスボンベを、ゴム製のシートの上に置いて固定した。
- アセチレンガスボンベと装置の間を、銅管で配管した。
- アセチレンガスの使用中、ガスボンベの開閉用ハンドルを取り付けたままにした。
正解と解説
5 アセチレンガスの使用中、ガスボンベの開閉用ハンドルを取り付けたままにした。