2019年12月に実施された「第69回計量士国家試験問題」の解答と解説になります。
問題文及び解答は経済産業省のHPにある「過去の計量士国家試験問題」から引用しています。
解説は私の見解になります。解説が間違っている可能性もありますので、予めご了承ください。
どうやって勉強を進めればいいのかわからない方はこちらの記事も読んでみて下さい。
問16~20の内容は?
「化学分析概論及び濃度の計量」の問16~20の内容は以下の通りです。
- 問16 排ガスの分析
- 問17 器具の洗浄
- 問18 濃度の計算
- 問19 流れ分析
- 問20
問16 排ガスの分析
問16
日本工業規格()に規定されている排ガスの分析方法において、測定対象と使用可能な試料採取法の組合せとして、誤っているものを一つ選べ。
- 測定対象(適用JIS) ベンゼン(JIS K 0088) 試料採取法 捕集バッグ法
- 測定対象(適用JIS) アクロレイン(JIS K 0089) 試料採取法 真空捕集瓶法
- 測定対象(適用JIS) ホスゲン(JIS K 0090) 試料採取法 吸収瓶法
- 測定対象(適用JIS) メルカプタン(JIS K 0092) 試料採取法 真空捕集瓶法
- 測定対象(適用JIS) ホルムアルデヒド(JIS K 0303) 試料採取法 捕集バッグ法
正解と解説
5 測定対象(適用JIS) ホルムアルデヒド(JIS K 0303) 試料採取法 捕集バッグ法
問17 器具の洗浄
問17
「JIS K 0050 化学分析方法通則」に従って器具を洗浄した。次の操作の中から誤っているものを一つ選べ。
- 金属元素の分析に用いるガラス器具を、硝酸を用いて洗浄した。
- 金属元素の分析に用いる磁器器具を、塩酸を用いて洗浄した。
- 白金るつぼの洗浄に、クレンザー入り洗剤を用いた。
- プラスチック器具の洗浄に、中性洗浄剤を用いた。
- 酸や洗浄剤で洗浄した後に、「JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水」に規定されている種別A4の水を用いて洗浄した。
正解と解説
3 白金るつぼの洗浄に、クレンザー入り洗剤を用いた。
問18 濃度の計算
問18
次に示す三つの方法で硫酸の質量分率が96%である濃硫酸を希釈し、得られた溶液の硫酸濃度をそれぞれA~Cとするとき、それらの大小関係を表した式として正しいものを、次の1~5の中から一つ選べ。ただし、希釈には純水を使用し、希釈前の濃硫酸の密度は1.83 g/cm3、希釈後の溶液の密度はいずれも1.01 g/cm3とする。

- A=B<C
- B<A<C
- B<C<A
- C<A=B
- A=B=C
正解と解説
2 B<A<C
問19 流れ分析
問19
「JIS K 0126 流れ分析通則」に規定されている流れ分析に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
- 流れ分析では、流れの中で試料と試薬とを反応させた成分を連続的に検出、定量する。
- 連続流れ分析装置における送気部は、試料を乾燥させるための気体を送気する。
- 反応部では、希釈、試薬との反応、抽出などを行うことができる。
- 検出器として、分光光度検出器、蛍光検出器、原子吸光分析計などが用いられる。
- 「JIS K 0102 工場排水試験方法」において、フェノール類やアンモニウムイオンの分析法として採用されている。
正解と解説
2 連続流れ分析装置における送気部は、試料を乾燥させるための気体を送気する。
問20
問20
「JIS K 0102 工場排水試験方法」に規定されている試料の保存処理に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
- アンモニウムイオン、有機体窒素及び全窒素の試験に用いる試料は、塩酸又は硫酸を加え、pH2~3とし、0℃~10℃の暗所に保存する。
- 亜硝酸イオン及び硝酸イオンの試験に用いる試料は、クロロホルムを加えて0℃~10℃の暗所に保存する。
- よう化物イオン及び臭化物イオンの試験に用いる試料は、水酸化ナトリウム溶液を加えてpH約10として保存する。
- 銅、亜鉛、鉛、カドミウム、マンガン、鉄などの金属元素の試験にもちいる試料は、硝酸を加えてpH約1として保存する。
- シアン化合物及び硫化物イオンの試験に用いる試料は、塩酸を加えてpH約1として保存する。
正解と解説
5 シアン化合物及び硫化物イオンの試験に用いる試料は、塩酸を加えてpH約1として保存する。
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