環境計量士(濃度)

第69回計量士国家試験問題の正解と解説【管理 問1~5】

問題文及び解答は経済産業省のHPにある「過去の計量士国家試験問題」から引用しています。

 

解説は私の見解になります。解説が間違っている可能性もありますので、予めご了承ください。

 

どうやって勉強を進めればいいのかわからない方はこちらの記事も読んでみて下さい。

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問1~5の内容は?

「計量管理概論」の問1~5の内容は以下の通りです。

  • 問1 計測管理(1)
  • 問2 計測管理(2)
  • 問3 計測用語
  • 問4 国際単位系
  • 問5 測定誤差

問1 計測管理(1)

問1

計測管理の進め方に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。

  1. 計測管理は、計測の目的を達成させるため、測定の計画・実施・活用という一連の業務の流れを、広い視点で体系的に管理することである。
  2. 測定の計画では、計測の目的を達成させるために、どのような特性を、どのような方法で測定するかを決定し、測定を確実に実施できるようにする。
  3. 測定に使用する測定機器を決めるとき、測定の目的にかかわらず、小さな不確かさが実現できるように、できるだけ分解能の高い測定機器を選ぶ。
  4. 測定結果を評価して、測定の不確かさが目的に対して十分でない場合は、測定の計画を見直し、改善する。
  5. 計測管理は、工程管理、品質管理、安全管理、環境管理など様々な分野での管理のために重要な活動なので、関連する部署と協力して進める。

正解と解説

3 測定に使用する測定機器を決めるとき、測定の目的にかかわらず、小さな不確かさが実現できるように、できるだけ分解能の高い測定機器を選ぶ。

  

問2 計測管理(2)

問2

製造工程における計測管理に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。

  1. 製造工程における測定では、測定対象を単に測定するだけではなく、その測定の意義や目的を明確にすることが重要である。
  2. 製造された製品の検査に使用する測定器を選択する場合、許容差などの製品に要求される基準を考慮する必要がある。
  3. 製造工程の管理に使用する測定器のドリフトは、その工程で生産される製品の特性値に影響する。
  4. 製造工程の管理に使用する測定器の最適な校正周期は、工程のばらつきの大きさのみで決めることができる。
  5. 測定誤差を小さくするために製造工程の管理に使用する測定器の校正周期を短くすると、測定器の管理コストが大きくなることがある。

 

正解と解説

4 製造工程の管理に使用する測定器の最適な校正周期は、工程のばらつきの大きさのみで決めることができる。

 

問3 計測用語

問3

「JIS Z 8103 計測用語」に含まれる用語について、次のA~Cの記述の正誤の組合せとして正しいものを、下の中から一つ選べ。

A 「国際標準」とは、国際的な合意によって認められた標準であって、異なった地域間を輸送するための標準のことをいう。

B 「二次標準」とは、同一の量の一次標準と比較して値が決定された標準のことをいう。

C 「実用標準」とは、計器、実量器又は標準物質を、日常的に校正又は検査するために用いられる標準のことをいう。

  1. A  B  C 
  2. A  B  C 
  3. A  B  C 
  4. A  B  C 
  5. A  B  C 

正解と解説

4 A  B  C 

 

 

問4 国際単位系

問4

国際単位系(SI)において、ある組立単位を基本単位で表示するとm2・kg・s-3になる。この組立単位として正しいものを、次の中から一つ選べ。

  1. パスカル(Pa)
  2. ジュール(J)
  3. ワット(W)
  4. クーロン(C)
  5. ファラド(F)

 

正解と解説

3 ワット(W)

 

 

問5 測定誤差

問5

測定誤差に関する次のア~エの記述について、正しい記述の組合せを下の中から一つ選べ。

ア 相対誤差は、系統誤差と偶然誤差のそれぞれの2乗の和の平方根として求められる。

イ 測定器に負のかたよりがある場合でも、実際の測定値は真の値より大きくなることもある。

ウ 測定者が気付かずに犯した誤りやその結果得られた測定値はまちがいと呼ばれ、測定作業に慣れた熟練者でもまちがいは発生する。

エ 精密測定室で測定の不確かさを評価した測定器を、環境条件が大きく変動する工程中で用いても、精密測定室で用いる場合と同程度の不確かさで測定できる。

  1. ア、イ、ウ
  2. ア、イ、エ
  3. イ、ウ
  4. ウ、エ

 

正解と解説

3 イ、ウ

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