2020年12月に実施された「第69回計量士国家試験問題」の解答と解説になります。
問題文及び解答は経済産業省のHPにある「過去の計量士国家試験問題」から引用しています。
解説は私の見解になります。解説が間違っている可能性もありますので、予めご了承ください。
どうやって勉強を進めればいいのかわからない方はこちらの記事も読んでみて下さい。
問6~10の内容は?
「計量管理概論」の問6~10の内容は以下の通りです。
- 問6 不確かさ
- 問7 標準偏差
- 問8 確率
- 問9 測定器の測定誤差
- 問10 実験計画法
問6 不確かさ
問6
測定値の標準不確かさを評価する方法として、タイプA評価とタイプB評価の二通りの方法がある。このうちタイプA評価は、一連の観測値の統計的解析による評価である。ある測定対象量をn回反復測定して得たデータqi(i=1, 2, …, n)があり、その平均
(qバー)をこの測定対象量に対する測定値とすることにした。測定値qバーの標準不確かさu(qバー)をタイプA評価するため、データqiの標本標準偏差sを計算し、これを使ってu(qバー)を求めた。このとき、標本標準偏差sと標準不確かさu(qバー)の計算式の次の組合せの中から、正しいものを一つ選べ。
ただし、データqiは互いに統計的に独立であるとする。
正解と解説
問7 標準偏差
問7
標準偏差に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
正解と解説
4 確率変数xが平均μ、標準偏差σの正規分布に従うとき、確率変数z=2xの標準偏差は4σである。
問8 確率
問8
確率変数xが平均10、分散1の確率分布に従うとき、確率変数x2の期待値として正しいものを次の中から一つ選べ。
- 1
- 11
- 100
- 101
- 110
正解と解説
4 101
問9 測定器の校正
問9
ある測定器を校正するため、認証地xiが付与されたk水準の測定標準を準備し、それぞれに対する測定器の指示値yiを求めた。これらk組のデータ対(xi, yi)(i=1, 2, …, k)を用いて、測定器の指示値の、認証値に対する一次回帰分析を行うとき、回帰係数の計算式として正しいものを次の中から一つ選べ。
ただし、xバー及びyバーは、それぞれxi及びyiの平均である。
正解と解説
問10 実験計画法
問10
実験計画法に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。
- 実験計画法とは、特性値に対して影響のありそうな因子をいくつか取り上げて、その因子の効果を効率的に評価するための方法である。
- 実験の無作為化、反復、局所管理を実験計画法におけるフィッシャーの三原則という。
- 実験の無作為化の目的は、実験で発生する偶然誤差を小さくすることである。
- 実験で取り上げた要因効果の有意性は、要因効果の分散と実験誤差の分散との比をF検定することによって検証することができる。
- 繰り返しのない二元配置実験において、実験で取り上げた二つの因子間の交互作用は実験誤差と分離できない。
正解と解説
3 実験の無作為化の目的は、実験で発生する偶然誤差を小さくすることである。
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