環境計量士(濃度)

第69回計量士国家試験問題の正解と解説【管理 問21~25】

2020年12月に実施された「第69回計量士国家試験問題」の解答と解説になります。

問題文及び解答は経済産業省のHPにある「過去の計量士国家試験問題」から引用しています。

 

解説は私の見解になります。解説が間違っている可能性もありますので、予めご了承ください。

 

どうやって勉強を進めればいいのかわからない方はこちらの記事も読んでみて下さい。

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問21~25の内容は?

「計量管理概論」の問21~25の内容は以下の通りです。

  • 問21 品質管理
  • 問22 サンプリング
  • 問23 管理図
  • 問24 工程管理
  • 問25 標準化

問21 品質管理

問21

次の文章は、ある生産ラインにおける工程改善のアプローチを記述したものである。品質管理で用いられる図の名称について、空欄(ア)~(ウ)に入る語句の組合せとして正しいものを、下の中から一つ選べ。

 不良品の発生率を減らすため、現在の不良品の発生状況を現象別に(ア)で分類したところ、ある現象だけで不良全体の約80%を占めていることがわかった。その原因を探るべく、関係者を集め、4Mと呼ばれる作業者(Man)、設備(Machine)、材料(Material)、製造方法(Method)の観点で意見を出し合い(イ)にまとめた。

 次に、(イ)で洗い出した各項目が不良の発生にどれだけ影響しているかを把握するため、項目ごとに水準を設定した実験を行い、この実験結果に基づいてより大きな改善が期待できる項目に対策を講じた。その後、対策の効果を確認するため、(ウ)を用いて不良率を経時的にプロットし、不良の発生状況を日々監視している。

  1. (ア)ヒストグラム (イ)特性要因図 (ウ)管理図
  2. (ア)ヒストグラム (イ)要因効果図 (ウ)箱ひげ図
  3. (ア)パレード図 (イ)要因効果図 (ウ)箱ひげ図
  4. (ア)パレード図 (イ)特性要因図 (ウ)管理図
  5. (ア)パレード図 (イ)要因効果図 (ウ)管理図

正解と解説

4 (ア)パレード図 (イ)特性要因図 (ウ)管理図

問22 サンプリング

問22

次のAからCは、サンプリングについて説明した文章である。AからCの説明の正誤の組合せとして正しいものを、下の中から一つ選べ。

A 集落サンプリングは、母集団をいくつかの集落に分け、全集落からいくつかの集落をランダムに選び、選んだ集落に含まれるサンプリング単位をすべて取るサンプリングである。

B 層別サンプリングは、母集団をいくつかの層に分け、全部の層からいくつかの層をランダムに選び、選んだ各層から一つ以上のサンプリング単位をランダムに取るサンプリングである。

C 系統サンプリングは、母集団中のサンプリング単位が、生産順のような何らかの順序で並んでいるとき、一定の間隔でサンプリング単位を取るサンプリングである。

  1. (A) (B) (C)
  2. (A) (B) (C)
  3. (A) (B) (C)
  4. (A) (B) (C)
  5. (A) (B) (C)

 

正解と解説

5 (A) (B) (C)

 

問23 管理図

問23

次の図は、ある工業製品における生産工程の管理状態をXバーーR管理図で示したものである。この状態の解釈及び対応として、誤っているものを下の中から一つ選べ。

 ただし、図の上側は平均Xバー、下側は範囲Rの時間推移をそれぞれ表す。

  1. この工程は統計的管理状態にある。
  2. 平均Xバー及び範囲Rが管理限界の内側にあっても、規格から外れた製品が発生している可能性はある。
  3. 17時以降、平均Xバーに連続した上昇が見られるため、工程に異常がないかを調査することが望ましい。
  4. 範囲Rに0近傍の点がいくつか見られるため、直ちに生産を停止し、これまで生産した製品を全数検査するとともに、測定器の校正を実施する。
  5. さらなる安定生産に向け、管理限界を見直すことがある。

 

正解と解説

4 範囲Rに0近傍の点がいくつか見られるため、直ちに生産を停止し、これまで生産した製品を全数検査するとともに、測定器の校正を実施する。

 

 

問24 工程管理

問24

工程管理のために行われる測定に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選べ。

  1. 一定時間毎にサンプリングした製品を測定したデータのばらつきには、製品のばらつきと測定のばらつきが含まれている。
  2. 工程管理の目的で使用する測定器は、工程の管理幅を考慮して選択する必要がある。
  3. 工程の管理では、常に、製品の仕様で定められたすべての特性をすべての製品について測る必要がある。
  4. 工程内で使用される測定器の安定性を確認する方法の一つに、特性値の安定性が確認された製品を実物標準とし、これを定期的に測定する方法がある。
  5. これまで生産した製品の特性値の目標値からのずれが、その許容差に比べ十分に小さい場合でも、工程の稼働状態を調べるための測定を実施すべきである。

 

 

正解と解説

3 工程の管理では、常に、製品の仕様で定められたすべての特性をすべての製品について測る必要がある。

 

 

問25 標準化

問25

標準化に関する下の記述の中から誤っているものを一つ選べ。

  1. 製造工程を標準化することにより、短期的に製品の性能を必ず向上させることができる。
  2. 部品やプロセスを統一することにより、製品製造のコスト削減を図ることがある。
  3. 検査者により検査結果が異なることを防ぐために、検査手順を標準化することがある。
  4. 複数の製品を接続して用いる場合に、それぞれの製品が問題を引き起こすことなく全体として機能するように、製品間の接続方法の標準化を行うことがある。
  5. 製品やサービスまたその運用によって生じる危害を防ぎ、安全を実現することは、標準化の目的の一つになり得る。

 

 

正解と解説

1 製造工程を標準化することにより、短期的に製品の性能を必ず向上させることができる。

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